可視光通信とは〜第5章「可視光通信」の基本〜

「可視光通信」の基本についていろいろな観点から見てみましょう。

まず、「可視光通信」に「LED照明」が使われるのはなぜでしょうか?

照明として使われているもののうち、現在家庭や職場にあるものは「白熱電球」や「蛍光灯」がほとんどです。このうち「白熱電球」はフィラメントが熱を出すことにより光が点きますが、ずっと点きっぱなしなので通信には不向きですね。

では、「蛍光灯」はどうかというと、放電で発生する紫外線を蛍光体に当てて可視光線に変換する光です。「蛍光灯」は周波数による制限があり、50Hzと60Hzのものがあります。これは1秒間に50回または60回、波が振動する、つまり電気的に「オン」と「オフ」を繰り返すという意味になります。これは1秒間に50〜60bpsとなりますので、仮にこの周波数にデータを乗せてもそんなに多くのデータは送れません。

そこで「LED照明」の登場です。

「LED照明」は半導体を使った照明です。通常は「点灯させる」(「オン」と「オフ」がない)のですが、人間の目に見えないくらい高速に「点滅させる」(「オン」と「オフ」を繰り返す=「0」と「1」の信号を組み合わせる)ことができます。その速さは1秒間に数百万回、つまり数Mbpsの速度で通信ができます。

それでは「可視光通信」のメリットとデメリットを見てみましょう。

>> 第6章「可視光通信」のメリットその1