可視光通信とは〜第3章「通信」の今昔〜

通信」というと皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?

情報化社会の現代にあっては、「情報技術=IT」というのがなくてはならない通信手段となりました。もしかしたら「通信」=コンピュータとか、デジタル、電気的…そんなイメージがあるかもしれませんね。

そんな「通信」ですが、昔からいろいろな方法で情報の伝達が行われてきました。人間同士の言葉、手話、アイコンタクトをはじめ、鐘などで時間を知らせたり、手紙などの郵便、そして現代においては有線・無線の電気通信が挙げられます。

その中で、「視覚」で伝える通信もありました。例えば、「狼煙(のろし)」。物を燃やして煙を出すことで、遠くの相手(遠距離)に早く(高速に)、情報を伝えることができます。また、燃やす物によって、煙の色が変えられることを利用して、「煙の色の組み合わせ」や「燃やす順序」次第で、複数の意図を伝えることもできたようです。

そして、意外なことにこの「のろし」は「デジタル通信」なんです。皆さんの中には「どう考えてもアナログでしょ?」と思われる方もいらっしゃると思います。でも想像してみてください。「のろし」は「燃えている」か「燃えていないか」、つまり「1」か「0」ですね?「1」と「0」の組み合わせで情報を伝える。その意味では、人間がその言葉を知る前から存在した立派な「デジタル通信」と言えます。しかも、夜は火の「光」を利用しているので、最古の「光通信」とも考えられます。

また、「ツー」と「トン」の組み合わせで情報を伝える「モールス通信」。1800年代に発明されたこの方式には、無線通信や音響、そしてサーチライトなど「光」といった手段が使われます。この「モールス通信」も2種類の符号を組み合わせて行ないますのでまさに「デジタル通信」ですね。

今度は「アナログ通信」と「デジタル通信」の違いについて考えてみましょう。

>> 第4章「アナログ通信」と「デジタル通信」の違い